ICTtool

    ガイドとしてのネットツール    
TEL 2014.01wote 

現在、日本を含む世界の旅行業界は、観 光資源の開発から旅行会社の仕入れ、運送・ 宿
泊業者、添乗員やガイドなどの人的資源にいたるまで「すべて」インターネットのツー
ルを使って連絡をとっています。すなわち検索,展示,照会, 注文,発注(予約),契約(発券),決済
はすべてインターネットをつかっておこなわれており、かつてのようなファクシミリは、
旅行会社や運送・宿泊業者が「お客様からの申し込みを受けるときのみ」に使われていま
す。
ファクシミリは時間的、資源的、人手としてのコストがインターネットに比べ圧倒的に
高いので、業界内・間の連絡には、インターネットの都合が悪い緊急時以外は使われま
せん。

インターネッ トのツールは Information Communication Technology(またはTool)の略
でICT と呼びます。
 
例えば、ガイドが旅程管理を含む仕事を遂行するにあたり、使うICTは、最低 次の4つ
です。 1,携帯電話 2,携帯メール 3,パソコンメール 4,プリンタ。
これらは必須のツール・スキルであり、「使える」(仕事の相手としてストレスが少ない)
人材としての前提ですので、「できない・やらない」ということは、依頼される仕事その
ものがない(存在を認められない)ということでもあります。つまり、
E-mail が当たり前の
業界で、
「連絡は電話かFAXまたは郵便で」という人に合わせてまで,仕事を発注しようと
は思わないということです。当然、海外からの直接の連絡は受けられません。
  *E-mailで連絡をとってから郵送で、ということはあります。(証明文書など)

1, 携帯電話。(音声電話)
 これは、お客様へのご挨拶と確認の電話(2日前から前日)。[前日]の交通機関・宿泊施設
 などへの手配確認、[当日]行程上で次に行く施設などへの到着予定連絡(15分前)および
 最終の内容確認に使います。また、同行前・中のお客様からのヘルプラインでもあります。
 これは、電話はコストが高いため最少の使用にとどめる意味もあります。
 
2,携帯メール。
 依頼元の会社などからの仕事上の指示は、すべ て(必ず)携帯メールでリアルタイムで
    着信します。よぼどのことがない限り、音声での電話はしません。電話で質問をした
   ときでも回答は携帯メールでかえってきます。これは文字の方が何度も確認ができるこ
   とと、こちらがお客様の対応中なら出られるわけがないからです。
 音声での電話がきたときは「緊急事態」ということです。またこちらからの緊急通報
   も電話です。向こうもそう受け取って受話器をとります。

3, パソコンメール
   依頼元の会社などからの「仕事上の指示」は、携帯メールばかりでなくパソコンメール
   にも同時に到着し蓄積されます。そういう仕組みになっていない場合は、自分で携帯メ
   ールをパソコンメールに対して「すべて自動転送」(当然、携帯にものこす)に設定して
   おかねばなりません。
 これは、仕事連絡の履歴を残すために必要です。当然、添付文書をやりとりするよう
   な詳しいやり取りは携帯メールでは不可能です。

4,インターネットとしての情報収集と文書作成 スキル。およびプリントアウト設備。
 訪問地やそのほかの情報は、第一に(事前では)インターネットで調べます。
 ネットにない事は図書館などで調べますが今は一般的ではありません。それは「仕事
   がないとき」しかできない行動だからです。
 また最良最大の情報源は、現場で見る(案内板、人)・聞く・話す(口コミ)であり、これ
   をいかに生かすかが、我々「人的資源」としての成長のカギでもあります。
 
 旅行業者などの「依頼元」との打ち合わせは、1ヶ月前から2週間まえに顔を合わせて
   行われます。それが行われない場合でも、当日のお客様との同行に必要な「部外秘」の
    最終文書(お客様のもの以上に詳しい行程表(指示書)やお客様情報、訪問地決済手段)な
    どは、一週間まえから2日前(ひどいときは前日)パソコンメールに「添付ファイル」と
    して送られてきます。
 それをもとに、お客様に最終確認とご挨拶および交通・宿泊などの関係者への前日確
   認の電話を入れる事になりますが、もっと大事なのは文書のほうで、すべてをプリント
   アウトして、「紙」として持ち出すことになります。それがないとお客様をお連れでき
   ません。

 文書は現地での役目終了後、持ち帰ります。(領収書・受領書などは厳重保管して)
 これに現地・遂行上で書き込みメモをおこなうことで、終了後の報告書を書くネタに
    なります。
 当然、文書作成スキルは前提スキルです。
 メモをしない事や途中で処分したり、なくす事は仕事としての自殺行為です。
 お客様との直接のやりとりの場合は顔をあわせられない分、メールでの綿密な打ち合
   わせが必要となります。

*ICT のスキルと理解は実のところ、ガイドの資格にかかわらず前提となることです。
  現在、スキルに不安があるならトレーニングいたしましょう。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------