ツアー中、コースの一部で「雪崩れ(なだれ)」がおきた、
ガイドは・・・
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①悪天候、天地異変(地震、がけ崩れ、噴火)、交通スト、バス事故、騒動等で
変更、中断、中止になるような状況の時の対応です。契約定款が基本になりますが、
そこで、こうした状況では、ガイドとしてつつしむべき言動は何か?お客からの想定
される
質問にどう答えるか?逆に伝えるべき、行動すべきことがあると思われます。
(asked from To.)
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(TE.)
ここで、「旅行会社がツアーの続行が安全でないと判断」か、このツアーがスケ
ジュールによる定期観光で「バス会社が運行できないからやめると判断」すると、
旅行会社は「ツアーの中断」を宣言(つまり途中でツアーをやめて帰る)ことがで
きます。
前者では、旅行会社はツアー行程の残りの分の料金を払い戻します。
後者の場合は、旅行会社は「免責」となり、料金払い戻しはありません。
客は、このことを理由に「離団」(契約を解除)する権利があります。
客による契約の解除には100%のキャンセル料がかかります。(返金なしということ)
ここでガイド自身の状況は・・・
1>まず、お客とともに安全なところに避難する、理由は避難後説明すれば良い。
今いるところが 当面安全ならば、そこにとどまる。
*このとき、命にかかわる緊急のときは、普段はまず言ってはいけない表現の・・
「Let's go !! Follow me!!(突撃だ、ついてこい!!) 」
といってかまいません。
2>状況を旅行会社に通報(報告よりキビシい意味)し、判断をあおぐ。
会社はほかにも情報をあつめ、対処を判断する。as on time の反応は不可能。
ガイドは、会社とまったく連絡の手段がなく事実上完全孤立にならない限り
ツアー中止、帰還の判断をし宣言する権限はありません。
会社からの判断な
く「中止」を口走るとその瞬間、会社、客、行き先の施設、交通機関から個人
で損害賠償に応じる立場になります。(と同時に現場はおおもめになります)
当面、「いま会社と連絡とっていますので、しばらくお待ちください」
と対応します。状況の変化は逐次、通報します。
*このようすが、「あのツアー会社は判断力がない」といわれることになります。
客にこの仕組みを現場で話しても、そこではほとんど理解されないと思い
ます。
3>会社から「(中断としての)中止」の連絡を受けたら、
「・・・・ということで、この先中止となりました」と宣言します。
会社から、帰還方法について指示されるので、それに従って客を引率して
帰還します。
ここで大切なのは帰還方法についても「ガイドの個人判断ではない」という
ことで、会社は「安全で円滑な帰還をするための手配・確認」がなされてい
なければなりません。
もうひとつ、中止宣言につづいて「このあとこのツアーは・・・で・・・・を
利用し・・・(にもどり)解散となります」と説明(宣言:新しい変更旅程の発表)
しますが、同時に、これは新しい旅程(契約)の提案なので、
「ここで、離団するかたはおられますか」と必ず聞かなければなりません。
*離団とは、ツアーの管理下をはなれ、まったくの個人の責任で以後行動する
ということで、返金もなければ、ガイドのサポートもないこと。
この聞かれたことを「ガイドは無責任」とするひともいます。
離団する人がいる場合は、(おこっていなくなる前に)その証明を書いて渡し、
会社に通報します。 *いなくなる確認をしなければならない。
離団する人以外が、新しい旅程に同意することを確認し、会社の指示にしたが
って帰還のための行動にうつります、解散が完了するまで新しい行程の「旅程
管理」をします。
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